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絶好調選手

今週の絶好調選手一覧へ

東野峻

読売ジャイアンツ

5月29日の埼玉西武戦で素晴らしい投球を見せた東野。この日は持ち前の球威に加え制球力が抜群だった。右打者の内角を大胆に突き、左打者は変化球でかわす投球。得意のスライダーに加えカーブも有効に働き、序盤から埼玉西武打線に付け入るすきを与えなかった。1本のヒットも許さないまま6回を投げ終えたが、7回のマウンドは2番手の久保にバトンタッチ。左足の張りから大事をとって降板した。それでも、後を引き継いだ救援陣が完封リレー。東野はハーラートップに並ぶ8勝目を手にした。ノーヒットピッチングを続ける中での降板は惜しまれるが、個人の偉業よりもローテーションの維持を優先した背番号17。頼もしい右のエースに成長した。

ディオニス・セサル

中日ドラゴンズ

試合中の負傷という不運こそあったものの、それを除けばこの期間のセサルは絶好調だった。5月30日の福岡ソフトバンク戦で来日初の猛打賞を記録すると、6月1日のオリックス戦でもきっちり1安打。翌2日の試合では1打席目に早速ヒットを放つと、3打席目以降は続けざまに3安打を放ち、4打数4安打の固め打ちを披露した。4日の千葉ロッテ戦でも二塁打を放ったセサルは、この日までの4試合で14打数9安打、打率.643と大当たり。開幕当初は日本の投手への対応に苦しんでいたが、着実に成績を伸ばしてきた。調子が上向いた中での登録抹消は残念だが、また元気な姿で戻ってくることを期待したい。

由規

東京ヤクルトスワローズ

連敗、そして監督の辞任と苦しい戦いが続く東京ヤクルト。小川監督代行の下、巻き返しを図るべく若き右腕が復調の兆しを見せた。約1カ月ぶりの先発マウンドとなった5月30日のオリックス戦、2回に7番・日高の本塁打で先制を許すなど、立ち上がりはいまひとつの内容。それでも3回以降立ち直れた要因は、15のアウトの内、7つを内野ゴロ(1併殺打を含む)で取れたことにあった。150キロ台の直球と鋭いスライダーで三振を取りにいくこれまでのスタイルも、この日は4奪三振と封印。打たせて取る大人の投球術で7回1失点と好投し、今後に期待を持たせた。苦しいチーム状況の中でも、若き右腕の成長は確実に光明となっている。

鶴直人

阪神タイガース

阪神の次世代を担う若き右腕が頭角を現し始めている。5月22日のオリックス戦は6回4失点で敗戦投手となった鶴だが、29日の北海道日本ハム戦ではダルビッシュを相手に互角の投げ合いを展開。2回に2点を先制されるも、3回以降は立ち直って追加点を許さず、6回2失点でうれしいプロ初勝利を挙げた。この日は変化球の精度が抜群。持ち味のスライダーを主体とした投球にフォークを織り交ぜ、前の試合で16安打9得点の北海道日本ハム打線から凡打の山を築いた。地元出身、期待の新人として入団してから今季で5年目。高校時代には辻内(現読売)らと並んで「浪速の四天王」と称された逸材が、いよいよ目覚めの時を迎えている。

廣瀬純

広島東洋カープ

節目となる10年目のシーズンを迎えた廣瀬が、日本生命セ・パ交流戦で勝負強さを発揮している。5月30日の東北楽天戦で1打点を挙げると、6月1日の北海道日本ハム戦でも、4回に1死三塁から適時打を放ち1打点。続く2日の試合では、8回に劣勢をはね返す同点適時打を放ち、3試合連続の打点をマークした。4日までの5試合で見ても18打数7安打、打率.389と貧打に苦しむチームにあって好調をキープ。得点圏打率.750をマークするなど勝負強さが際立ち、走者を還す役割を十二分に果たしている。チームの投手事情は苦しいだけに、攻撃陣に寄せられる期待は大きい。日本生命セ・パ交流戦の終盤に向け、反撃のキーマンはこの男をおいてほかにない。

加賀繁

横浜ベイスターズ

5月30日の千葉ロッテ戦に先発した加賀は、チーム打率12球団トップの打線を相手にしても臆(おく)することなく攻め続けた。2回に先頭打者の出塁を許すも、6番・サブローを注文通りの併殺打に仕留めて無失点。続く3回も走者を許しながら後続を断ち、粘り強い投球を披露した。7回には2番から始まる好打順を三者凡退に打ち取るなど、終盤に入っても安定した投球で強力打線を料理。好投もむなしくチームは延長11回にサヨナラ負けを喫してしまったが、加賀自身は8回を投げて4安打無四球無失点と胸を張れる投球内容だった。破壊力抜群の千葉ロッテ打線を抑えたルーキーが、チームの“6月反攻”を力強く後押しする。

小谷野栄一

北海道日本ハムファイターズ

試合をあきらめない背番号5が起死回生の一打を放った。5月30日の阪神戦、1点ビハインドで迎えた9回裏、マウンドには相手の守護神・藤川球。北海道日本ハムが万事休すかに思えた場面だった。しかし、この回先頭の小谷野が振りぬいた打球は高々と舞い上がり、ファンの待つレフトスタンドに着弾。土壇場で飛び出した25試合ぶりの一発が、劇的な同点アーチとなった。結局、チームは延長戦の末に敗れたが、小谷野はこの日3安打の活躍。2安打を放った前日に続き、今季の日本生命セ・パ交流戦5度目となるマルチ安打をマークした。依然としてチームの苦しい戦いは続くが、この男がグラウンドに立っている限り、下を向く必要はない。

鉄平

東北楽天ゴールデンイーグルス

昨年のパ・リーグ首位打者が、いよいよ量産モードに突入だ。5月に入ってやや調子を落としていた鉄平だが、日本生命セ・パ交流戦では当たりが戻ってきた。5月29日の広島東洋戦で2試合連続となる猛打賞を記録すると、その後も安打ラッシュが続き、6月2日までの5試合で21打数13安打、打率.619と大爆発。1日の阪神戦では劇的なサヨナラ打を放つなど、まさに手がつけられない状態となっている。気がつけば今季の打率も3割台に回復。このまま一気にバットマンレースを駆けあがる勢いだ。ペナントレースの巻き返しを狙うチームにとって、鉄平の活躍は欠かせない。寡黙なヒットメーカーが、今日もバットで打線をけん引する。

松中信彦

福岡ソフトバンクホークス

福岡ソフトバンク打線のクリーンアップに、頼れる主砲が帰ってきた。今季は開幕から不調が続き、一時は登録も抹消された松中だが、日本生命セ・パ交流戦途中に一軍復帰。徐々に調子を取り戻し、5月29日の中日戦からは毎試合安打を放っている。6月2日に行われた東京ヤクルト戦では、先発の館山からライトスタンドに飛び込む3号2ラン。4月6日の千葉ロッテ戦以来となる一発で、長打力健在をアピールした。松中は昨年の日本生命セ・パ交流戦でも打率.309をマーク。規定打席には届かなかったが、セ・リーグの投手に対して相性の良さを見せつけていただけに期待も大きい。故障で離脱した小久保の穴は、経験豊富な背番号3が埋める。

涌井秀章

埼玉西武ライオンズ

若きエースが貫禄(かんろく)の投球でチームの連敗を止めた。6月2日に行われた横浜戦、先発の涌井は初回に2点を奪われる苦しい立ち上がりも、2回以降は要所を締める粘りのピッチングで無失点。8回までに10安打を浴びたが、終わってみれば三振も10個奪う快投で7勝目を手にした。本拠地3連敗で迎えた負けられない試合。味方打線も5回まで無得点と劣勢だったが、昨年の沢村賞右腕は決して集中を切らさなかった。6回からは味方が3イニング連続得点で逆転。145球の熱投は、しっかりと勝利に結びついた。これで涌井の日本生命セ・パ交流戦通算勝利数は16。背番号18の若獅子が、大黒柱としてチームを支えている。

ビル・マーフィー

千葉ロッテマリーンズ

主にリリーフ要員として期待された助っ人左腕が、先発のマウンドで輝きを放っている。今季4度目の先発を任された6月1日の読売戦では、7回を4安打無失点に抑える好投。大砲ぞろいの超重量打線を相手に、三塁すら踏ませない投球で開幕から無傷の4勝目を飾った。マーフィーの持ち味は力強い真っすぐと120キロ台のカーブを駆使した緩急豊かな投球。この日も2回に阿部、長野、高橋から3者連続三振を奪うなど、得意のコンビネーションで相手に的を絞らせなかった。ここまで先発登板した4試合はいずれも5回以上、1失点以内と試合をつくる能力も十分。成瀬に続く左の主戦投手として、抜群の安定感を誇る新戦力から目が離せない。

北川博敏

オリックス・バファローズ

ベテランのバットから、また一つドラマが生まれた。6月2日の中日戦、8回表を終えた時点で7点のリードを許す敗色濃厚の試合。北川がミラクルを起こしたのは、3点を返してなおも満塁で回ってきた4打席目のことだった。2球目を振り抜くと、打球はスタンドに向かって一直線。試合を振り出しに戻す劇的な一発となった。北川にとってはこれが通算2度目のグランドスラム。前回は代打逆転サヨナラでリーグ優勝を決める歴史的なものだったが、今回も最大7点あったビハインドを取り返す鮮やかな一撃だった。チームは延長11回にT-岡田の3ランでサヨナラ勝ち。北川の起死回生アーチが勝利を呼び込んだ。

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